エアストリームの牽引
今まで購入いただいたお客様のほとんどは定置で
基本移動をしない目的26ft~34ftをご購入いただくのですが
(そのためエアストリームライフの在庫もそのような車両が大半です)
来店されたお客様で結構聞かれるのが、
この車で牽引出来ますか?という質問。
これはトレーラーのサイズ(重量)と引く車の種類で決まります。
エアストリームは16ftなどの小型モデルで中が空っぽの場合で牽引免許不要の750kg切れるかどうか瀬戸際のラインです。
これは実際に測ってみないと分かりません・・・(測るにも専用の設備が必要なので陸事などに行かないと測れません・・・)
エアストリームは基本的に牽引免許必要前提でお考えいただいた方が良いかと思います。
ちなみに直近で輸入した中が空っぽの1977 Sovereign 31ftはアメリカでの輸出時の計測で約2300kg。
内装設備オリジナルのまま(トイレ、シャワー、キッチンなど完備)の高年式2000年代の23ftで約2200kgでした。
国産車でアルファードといったミニバンなどだと1000kgくらいから1500kgまで引けるヒッチメンバーが販売されている(ヒッチメンバーのメーカーや仕様により上限が違います)ので小型のモデルであれば牽引可能です。

しかし、過酷な扱いを想定したつくりではないと思いますのでトランスミッションや駆動系統の故障の確率は高くなると思いますので、引く頻度が高い方はせめてハイエース、望ましいのは国産車ならもともと牽引を想定して設計されている車、トヨタならランドクルーザー系やFJクルーザー、ハイラックス、三菱 トライトンとかをおすすめしたいところです。

牽引能力としてはハイエースは2000kgまで、他の上記の車なら3000~3500kgまで牽引出来るので大きなモデルだったりを引くつもりの方はその辺の車が必要になります。
また、ヨーロッパもとれーらーを牽引することは珍しくないのでBMWやアウディ、ベンツなどの欧州車の大型SUV(X7・Q7・Gクラス等)なども牽引能力的には3000kgまでの牽引能力を持っていることが多いです。
ただ、注意点としてトレーラーの設計思想が違います。
ヒッチメンバー部分(連結部分)にかかる重量の設計思想がヨーロッパとアメリカでは違うんです。
アメリカのトレーラーの重心位置は、車軸よりも前に来るように設計されています。
つまり、垂直荷重は大きくなり、ヘッド車にはそれだけ負担がかかります。
それはなぜか。トレーラーの重量に比例した垂直荷重がかかったほうが、走行が安定する。
というのがアメリカの設計思想です。
具体的には、トレーラーの重量の10~15%の垂直荷重が望ましい、とされています。
重量が2tを超えるのが珍しくないエアストリームの場合、200kgを超える荷重が、ヘッド車の連結部分にかかることになります。
一方、ヨーロッパのトレーラーの重心はほぼ、車軸周辺にあり、
垂直荷重はトレーラーの大小にかかわらず、ほぼ70~80kg前後に設計されています。
なのでキャンピングトレーラーのサイズの割に牽引車が小型だったりしてもOKなわけです。
上記のような理由から私個人的にはアメリカトレーラーをけん引するのならば、
それを想定して設計されているアメリカでも販売されている車種やアメリカの車種(逆輸入車を含む)、もしくはそのクラス相当の国産車がオススメです。
さっきも書きましたがトヨタならランドクルーザー系やFJクルーザー、ハイラックス、三菱 トライトンあたりが良いと思います。
欧州車でもよいのですが、最近の欧州車はヨーロッパやアメリカではヒッチメンバーのオプションがあるのに日本には設定が無いことがほとんどで、また、灯火類の配線を割り込ませると警告灯がついてしまうものも多いのであまりオススメいたしません。あと、故障の時も高価になりやすいですしね・・・
それらを考慮したうえでエアストリームライフではエアストリームの最大クラスの34ftでフル装備くらいまでの輸送も想定してUSトヨタのタンドラを使用しています。


この年式のタンドラ(5.7L)であれば4.5tくらいまでいけるのでエアストリームクラスまでのトレーラーであれば大概牽引可能です。
また僕らはまだキャンプ場やドッグランの工事中で未舗装箇所に設置もあるので4WDです。
アメ車、逆輸入車のSUVやトラックは4WDが輸入されていることが多いですが
たまに通常の舗装路を走行する分には問題ありませんが、
2WDの車両もあったりするので路面状況の良くないところを想定して
牽引車をご購入する際はご注意ください。
またエアストリームライフでは牽引車両の販売も可能です。
SNSではすでにご紹介させて頂いている企業様からのご依頼の時は
エアストリームも牽引車も両方ご用意させていただきました。
(このエアストリームのお話は後日改めてブログにてご紹介します)
エアストリームライフのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/airstreamlife.jp

牽引もしたいけれどどのような車が適当かわからないといった方はご相談下さい。